三嶺の森をシカの食害から守ろう 第1弾
実施日 2007年11月10日(土)
場所 さおりが原、[さおりが原〜カヤハゲ]コース中
参加者 85名 一般参加者、四国森林管理局・高知中部森林管理署、高知県、香美市(門脇市長、市議)
 ※高知新聞が取材にきてくれました

 三嶺の森をまもるみんなの会として、今年8月23日に設立されて、初めての対策活動行事として、ラス巻きを行いました。新聞等で一般参加を呼びかけたところ、スタッフ総勢86名もの人数で実施することができました。この問題への関心のあらわれを感じることができました。
 まず、開会式はさおりが原で行いました。さおりが原の写真を見ながら説明をしました。
 さおりが原は、今からたったの7年前(2000年に写された写真)は、地面にはササが青々と生い茂り、今となっては稀少植物となったマネキグサなどが普通に見られた場所でした。今日、初めてさおりが原を訪れた人には、今の状態しか知ることができず、ササ枯れの状況が普通と思いがちですが、過去の写真を見せられると、食害で変わってしまった周囲の風景に誰もが驚いていました。
 ラス(樹木の幹へ巻く食害防止ネット)を巻く意義が理解でき、高知中部森林管理署の職員さんによる巻き方の説明を熱心に聞いて作業の開始です。

▲開会式で写真を見せながら、現状について説明する常石事務局長

▲さおりが原グループ
みんなが力を合わせた。

▲香美市門脇市長も率先してネットを巻いた。
 今回の活動は、7つの班に分かれて、さおりが原は2つの班が担当。そして、[さおりが原〜カヤハゲ]コースに残りの5つの班が散らばりました。登山道周辺のモミやヒメシャラ、キハダ、クマノミズキ、カエデ類、マユミ他の木々の幹と根元にラス巻きを行いました。
 初めての作業でしたが、次第に班の中で役割を決めて、木の周囲の長さを測る人、ラスを切る人、巻いて留め具で留める人と、手際よく作業を行いました。

さおりが原グループ
美しい紅葉に囲まれての作業だが、こんな森を守りたいとの思いでネットを巻いた。
右写真は、すぐそばにあったキハダ。まだ鹿に食われて間もないようで、はがれた跡がみずみずく、その状況が痛々しかった。

さおりが原より小一時間ほど登ったところにある場所でラスを巻く高知大学生(森林)グループ。各班には国森林管理局の職員さんがついて作業した。

若者グループ(高知大学農学部(森林))は必然的に上の分担でした。
 巻いた樹種や本数を、森林管理署職員さんがチェック。昼食をはさんで、午後もひたすら作業を行いました。一番遠い登山道の参加者も15時には元のさおりが原に集合。閉会式を行いました。結果、460本の木にラスを巻くことができました。
 三嶺の森をまもるみんなの会のメンバー、一般参加者、香美市、大学生を含め、各班で協力し合いながら汗を流し、みんなで共通認識をもつことができました。
主催:三嶺の森をまもるみんなの会・高知中部森林管理署
資材提供:高知中部森林管理署
バス協力・資材:(社)高知県森と緑の会


2008年12月12日記

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