三嶺の森をシカの食害から守ろう 第2弾
実施日 2008年3月16日(土)
場所 さおりが原
参加者 68名 一般参加者、物部森林組合、当会会員スタッフ/香美市長、香美市市議、南国市、高知県、四国森林管理局、高知中部森林管理署)
 ※高知新聞、KUTVテレビ高知が取材にきてくれました

 この日、第1弾以来一冬を越して、今年初の対策活動行事を実施しました。この日は、さおりが原とカンカケ谷に分かれて、植生防護柵の設置を行いました。
 まず、物部ふれあいプラザ(香美市物部町大栃)で一旦開会式。坂本副代表の進行で、高知中部森林管理署澤山署長と香美市門脇市長(第1弾から続けての参加)にご挨拶をいただきました。
 プラザから再度バスに乗り込み、山に到着。そこからは、管理署にピストン輸送していただき、登山口手前へ。そこで、参加者めいめいに、柵のポール、ポール打ち、ネット等を受け取り、手分けして肩に担いで、設置場所へ歩きました。

▲開会式(物部ふれあいプラザ)

▲ポール、ネットをそれぞれ肩に担いだり、手で持ったりして運んだ

 さおりが原に到着。全員が集まるまで初めての参加者のために、現状や過去の写真パネルを見ながら、貴重な植物を守るためには柵が必要性であることを理解していただき、5班に分かれて作業に移りました。一般参加を含む体力すくなめ組は2班でさおりが原の柵を2つ設置しました。体力のある組は、カンカケ谷という別の場所で作業をしました。
 さおりが原は、希少植物「マネキグサ」等がが生える美しい笹原でした。しかし、芽吹くそばから鹿に食べられてほおっておくとこの場所にはマネキグサはおろか、ササまでなくなるかもしれない可能性が出てきました。
 このグループは、その群落があった場所に、1つ方形柵(25m×25m)を張りました。なれない作業、しかも、調査区にするため一定の方形を求められます。一度、打ち込んだポールを抜いたりして苦労をしながらネットを張っていきました。
今回の作業の心強い助っ人は物部森林組合員。そして、事前に練習したみんなの会のスタッフや高知中部森林管理署員さん達が各班のリーダーとなって指示を出しながら作業をしました。参加者みんなが真剣に行いました。

▲植生が豊かだった頃のパネルにだれもが見入っていた

▲作業開始。場所を決めて、ポールの打ち込みから始まった。

▲今回の心強い助っ人物部森林組合に張り方の指導をいただきながら作業を進めた

▲みんなが協力してしっかりとネットを張った。

▲ネット張りをしている足元にはシカの糞がたくさん見られた。

 もう一方の場所、カンカケ谷では3つの植生防護柵を張りました。この日の作業で、5つの防護柵が張られました。
 これらの方形区は、高知大学理学部グループが調査し、張った場所と張らなかった場所でどれだけの違いがあるのか、どの程度の速さで植生が戻ってくるのか、効果はあるのか等、定期的に調べて報告いただくことになっています。

 この日、参加者は一般参加・スタッフあわせて総勢100名。3月中旬でも山はまだ初春。ところどころ雪が残っていた中でこれだけ参加いただいたのは、この活動の大切さに賛同してくれた方々がたくさんいたということで、心強く感じました。
 作業が終了して、班ごとに閉会式の場所となる林道手前の駐車場移動し、感想をもらいながら閉会式を終え、この日は終了しました。

 KUTVテレビ高知「がんばれ高知!!eco応援団」が、取材に来てくれ、今回の様子が4月に放送されました。

主催:三嶺の森をまもるみんなの会・高知中部森林管理署
共催:高知県・香美市・南国市・香南市
資材提供:高知県
バス協力:森の回廊・四国をつくる会、香美市


2008年12月12日記


<<このページの目次へ

inserted by FC2 system