三嶺の森をシカの食害から守ろう 第5弾
実施日 2008年10月4日(土)
場所 みやびの丘、白髪山登山口周辺
参加者 49名 高知農業高等学校20名(+先生3名)、大栃小5年生2名、当会会員スタッフ、一般参加者/香美市議、高知県議、高知県、四国森林管理局、高知中部森林管理署)
 ※高知新聞、KUTVテレビ高知が取材にきてくれました

 『シカの食害防止活動に参加しませんか!!〜「木にネットを巻く」それは自分達でできること〜』と、今回は子ども達(小学5年生以上から中学校・高校生)を主に募集対象としたところ、高知農業高校20名(引率の先生3名)と、地元大栃小学校5年生2名が参加してくれました。
 開会式は、天気は少し霧雨が立ち込める中、みやびの丘駐車場で行いました。
 午前中は、現状を自分達の目で観察していただくために、5班に分けて36項目の自然の捜し物リストをビンゴゲーム式に探す「森のフィールドビンゴ」をみやびの丘頂上への登り道の間に行いました。
 頂上では、常石事務局長が、写真を使って、遠景では緑豊かに見える源流の森の内部が、シカの食害に見舞われていることを説明。森の荒廃が川へ、そして海へとつながっていくことを話しました。参加者のだれもが真剣に聞いてくれ、説明後に感想を聞いたところ、このような状況になっていることを初めて知った、午後からの活動をがんばりたいとの心強い発表を聞くことができました。 

▲霧雨の立ちこめる中、カッパを着ての開会式。黄色いヘルメットは農業高校のみなさんです。

▲5班に分かれて、観察をしながら登山を開始。これは、動物のヌタ場で鹿の足跡も見られました。

▲頂上での、現状の説明では、想像より被害が大きいのに驚き、みんなが聞き入っていた。

▲道中に見られた鹿の糞。まだみずみずしいことから、最近のものであることが分かる。
 午後は、実際に木の幹へネット巻きを行いました。事前準備で、スタッフが守りたい木には目印をつけていましたので、作業は順調に進みました。参加した高校生もどんどん作業に慣れ、用意していたネットは全てなくなり、少し早めの終了となりました。

▲白髪山登山口周辺のウラジロモミにネットを巻く。この辺りはまだ大きくない木々が生えているのだが、すでに、幹の皮をはがれて枯れているものも近くにたくさんあった。

▲大栃小学校5年生の2人。自主的に参加し、一生懸命作業をしてくれた。みやびの丘の登り口から横へ林内に入ったところのナナカマドなどの広葉樹へ巻いた。

▲みやびの丘への途中にあるウラジロモミにネットを巻く高校生。ウラジロモミは鹿の好物のようで、ほおっておくとことごとく被害にあう。

▲閉会式で高校生の皆さんが前に出て、感想を述べてくれました。

▲今回の参加者です
 閉会式では、生徒のみなさんほか、いろいろな分野の方に代表して感想を聞きました。
 生徒のみなさんが、機会があったら、また参加したいと話してくれて、みんながうれしくなって拍手をしました。
 また、KUTVテレビ高知「がんばれ高知!!eco応援団」が取材に来てくれ、11月2日10:55〜放送していただけるとのことです。ぜひご覧下さい。

 後日談ですが、第6弾となるラス巻きを2週間後の10月18日に実施したところ、今回参加してくれた高知農業高校の生徒さんが4名来てくれました。「ほんとうにありがとう!!」
 

今回は、森林環境税を活用した「こうち山の日事業」で行いました。
 
2008年12月13日記

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