報告・シンポジウム2011-2012 三嶺の森をまもるみんなの会

 県民のみなさまに、わたし達の源流の森で起こっている食害の状況を知っていただきたい、関心を持ち活動にも参加していただきたいとの思いで、「普及啓発パネル展示」と「シンポジウム」や「報告会」を開催しています。

蝕まれる三嶺・剣山系の自然
 - シカによる被害状況と対策「公開報告会」(4) -
 いま、ニホンジカによって三嶺・剣山系のササ原や樹木、希少植物等が被害を受け、そして崩壊のリスクの高まり、物部川への大量の土砂流出など深刻な事態が進行しています。これらの被害実態とシカの分布密度、行動、捕獲動向について、林野庁、環境省、徳島県、高知県が実施した調査結果、及び「三嶺の森をまもるみんなの会」の調査等の情報を一般の方々を含むみんなで共有し、これからの保全活動に役立てるため引き続き報告会を開催いたしました。
 当日パンフレット(PDF)
実施日 2011年6月18日(土)13:30〜16:00
場所 高知大学メディアの森(高知市朝倉)
参加者 どなたでも(参加費無料)
〈報告内容〉
概況報告〜シカ被害の現状と我々の出来る対策の方向性
 依光 良三(三嶺の森をまもるみんなの会代表)
報告1 平成22年度四国山地緑の回廊(剣山地区)におけるニホンジカの生息環境等調査
 鹿熊 誠(林野庁四国森林管理局指導普及課)
報告2 平成22年度国指定剣山山系鳥獣保護区におけるニホンジカ対策調査について
 高橋 万来男(環境省中国四国地方環境事務所 野生生物課自然保護官)
報告3 高知県におけるシカの生息分布拡大と捕獲対策
 梶原 規弘(高知県鳥獣対策課)
報告4 剣山山域及び徳島県におけるニホンジカ行動と捕獲対策
 森 一生(徳島県西部総合県民局)
報告5 植生再生とコケの役割-ササ枯れ跡地で分布を拡大するコケ類-
 松井 透(高知大学理学部)
質疑・応答

主催:三嶺の森をまもるみんなの会
共催:林野庁四国森林管理局、環境省中国四国地方環境事務所、高知県、香美市、香南市、南国市、高知大学
後援:高知新聞社、RKC高知放送、NHK高知放送局、朝日新聞高知総局

2011年5月26日up


【主催・普及啓発パネル展】
実施日 2012年1月18日(水)〜31日(火)
場所 香美市役所1階ロビー
 写真パネル展(シカ食害に痛む三嶺の森に関する写真の展示)
 昔の健全な森林から今日の樹木被害、ササ原被害、土砂崩壊、そしてみんなの会の活動風景など70点余。驚きを隠さず興味深く見ていただきました。


どう守る三嶺・剣山系の森と水と土
 - シカ被害対策を考える・シンポジウム(5) -
 三嶺・剣山系の自然林の被害は、依然深刻な状況が続いておりますが、稜線部においてはやや緑の再生が見られつつあります。しかし、急傾斜地では裸地状態が続き、崩落や大量の土砂流出が起きています。
 近年全国的にも被害対策・管理捕獲の時代を迎え、三嶺・剣山系においても管理捕獲の実施と「連携捕獲」が課題となっています。
 本シンポジウムでは、これらの課題を明らかにし、みんなの会の取り組みの成果の報告、獣医師さんの興味深い報告等、一般の方々に知っていただき、行政、環境保全活動に関わっている方々と共通認識を深め、今後の活動を進めるきっかけにしたいと考え、開催しました。
パンフレット(PDF)
実施日 2012年1月29日(日)13:30〜16:30
場所 香美市立保健福祉センター香北2階ホール(アンパンマンミュージアム西隣)
参加者 どなたでも(参加費無料)
《基調報告》 13:30〜14:30
 シカ被害対策の全国的動向と三嶺・剣山系の課題
 依光 良三(三嶺の森をまもるみんなの会代表)
《みんなの会からの報告》 14:40〜15:40(時間は特別報告を含む)
報告1 防鹿柵設置の効果と希少種の保護
 坂本 彰(森の回廊四国をつくる会)
報告2 三嶺山系稜線部の自然再生の取り組み
 石川 慎吾(高知大学理学部)
《特別報告》
獣医師からみたシカの取り方減らし方
 早川 大輔(わんぱーくこうちアニマルランド)
《質疑・応答・討論》 15:45〜16:30
 コーディネーター奥村 栄朗(森林総合研究所四国支所)
主催: 三嶺の森をまもるみんなの会 問合せ先(依光0887-56-2366、坂本088-850-0102)
共催: 林野庁四国森林管理局、環境省中国四国地方環境事務所、高知県、香美市、香南市、南国市、森林総合研究所四国支所 (申請中)
後援: 高知新聞社・RKC 高知放送、朝日新聞高知総局、NHK高知放送局、KUTVテレビ高知 (申請中)
 (本シンポジウムは「物部川流域ふるさと交流推進協議会」の環境保全活動助成を受けて実施しました。)
2012年1月11日up
 
 当日は、70名が参加し、シカ被害対策の全国的動向、三嶺・剣山系での取り組み、捕獲方法と現状、課題など、そして、希少種やササ原再生対策などを報告し、質疑・討論を行いました。 
 2012年4月10日追加

【普及啓発パネル展】 アースデイ東京2012
実施日 2012年4月20日(金)〜21日(土)
場所 アースデイ東京2012(実行委員長CWニコル)
 代々木公園でのイベントは、規模が大きく、来訪者も10万人を越える中、「三嶺の森をまもるみんなの会」のブースでは、写真パネルを展示しました。シカ被害の状況を知っていただくとともに、同じ問題を抱える他の地域との情報交換にもなりました。


蝕まれる三嶺・剣山系の自然
 - シカによる被害状況と対策「公開報告会」(5) -
 急激に増加したシカによって三嶺周辺のササ原や樹木、そして貴重な希少植物等が被害を受け、依然深刻な事態が続いています。この被害実態と対策について、林野庁及び環境省、高知県(牧野植物園)、徳島県が剣山・三嶺地区で実施した調査結果、及び「みんなの会」の概況把握、香美市の捕獲状況等の情報を一般の方々を含むみんなで共有し、これからの保全活動に役立てるため、第5回目の公開報告会を開催いたします。
 当日パンフレット(PDF)
実施日 2012年6月10日(日)13:30〜16:00
場所 四国森林管理局大会議室(高知市丸ノ内1-3-30 高知城西側)
参加者 どなたでも(参加費無料)
〈報告内容〉
概況報告〜三嶺山域の最近のシカとササ原、試験地の動向
 西村武二、依光 良三 (三嶺の森をまもるみんなの会)
報告1 平成23年度四国山地緑の回廊( 剣山地区) におけるニホンジカの生息環境等調査の概要
 山崎 忠男(林野庁四国森林管理局指導普及課)
報告2 平成23年度国指定剣山山系鳥獣保護区におけるニホンジカ対策調査の概要
 最上 祥成(環境省中国四国地方環境事務所 野生生物課)
報告3 三嶺山域における希少植物種の保護に関する報告
 前田 綾子(高知県立牧野植物園研究員)
報告4 剣山山域におけるニホンジカ被害の推移と捕獲対策
 森 一生(徳島県南部総合県民局)
報告5 三嶺山域保護区(香美市)及び隣接地域でのシカ捕獲状況
 公文 雅樹(香美市産業振興課)
質疑・応答

主催:三嶺の森をまもるみんなの会
共催:林野庁四国森林管理局、環境省中国四国地方環境事務所、高知県、香美市、香南市、南国市
後援:高知新聞社、RKC高知放送、朝日新聞高知総局

2012年5月17日up
 当日は約70名の参加のもとに実施しました。
 牧野植物園の前田綾子さんが希少種保護に関する報告をし、香美市の公文雅樹さんが保護区での管理捕獲、そして、徳島県の森一生さんは、剣山スキー場でシャープシューティングの実証試験結果を報告しました。
 調査報告の後、質疑討論を行いました。

 翌日には、報告会の様子が高知新聞に掲載されました。
2012年6月23日追加 


【普及啓発パネル展】 第6回物部川川祭り
実施日 2012年10月28日(日)
場所 物部川河川敷
 この川にありがとうをいう日。ステージや体験コーナー、物産展等たくさんあります。
 物部川の上流の森である三嶺山系。当会では、現状や活動の写真を展示するブースを設置する予定でしたが、残念ながら雨天中止となりました
 >>パンフレット


【普及啓発パネル展】・・・この秋2か所で行いました
実施日 2012年11月17日(土)・18日(日)
場所 香美市物部町
香美市物部町文化祭にて展示しました

実施日 2012年11月18日(日)
場所 大豊町ゆとりすとパーク
「ジビエグルメフェスタ」の会場で展示しました(右写真)


どう守る三嶺・剣山系の森と水と土
 - シカ被害の変遷、現状と対策を考える シンポジウム(6) -
 三嶺・剣山系の自然林の被害は稜線部においてやや再生の兆しが見られるものの、依然として厳しい状況が続いています。特に林縁部や林内の急傾斜地では裸地状態が回復せず、表土の流出や崩落が起き、物部川濁水の要因の一つになっています。
 本シンポでは、三嶺・剣山系におけるシカ被害の実態と、みんなの会の取り組みの成果を報告するとともに課題を明らかにし、流域の住民、行政、環境活動にかかわっている方々の共通認識を深め、今後の活動の方向性と対策のあり方を考えていきたいと思います。
 当日パンフレット(PDF)
実施日 2013年1月26日(土)13:30〜16:00
場所 香美市立中央公民館ホール(香美市役所北隣)
参加者 どなたでも(参加費無料)
〈報告〉13:30〜15:10
1. 三嶺山域における被害の現状と取り組み
 依光 良三(三嶺の森をまもるみんなの会)
2. 剣山系のシカ被害と私たちの取り組み
 内田 忠宏(みんなの会・三嶺の自然を守る会)
3. 稜線部におけるササ草原の現状
 石川 慎吾(みんなの会・高知大グループ)
4. 三嶺山域における希少植物種の再生状況
 押岡 茂樹(みんなの会・西日本科学)
5. 香美市及び保護区におけるシカ捕獲状況
 公文 雅樹(香美市役所)
〈質疑・応答・討論〉15:15〜16:00
コーディネーター 奥村 栄朗(森林総合研究所四国支所)

主催:三嶺の森をまもるみんなの会
共催:林野庁四国森林管理局、環境省中国四国地方環境事務所、高知県、香美市、香南市、南国市
※本シンポジウムは「物部川流域ふるさと交流推進協議会」の環境保全活動助成を受けて実施します


2013年1月9日up


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