会のうごき 2007年度(平成19年度)
 月に1回程度、定例会を開催し、行事予定の検討や実施報告、調査報告をしています

日  時 内  容
2007年
08月13日付け
呼びかけ文書「三嶺周辺のニホンジカ被害対策に関する協議会の開催について」を流域関係の団体に送付し、取組をすすめるような協議の場を平成19年8月23日に開催することを提案した。
参加要請団体:
 香美緑と水の会、高知県勤労者山岳連盟、高知県山岳連盟、三嶺を守る会、社団法人高知県森と緑の会、情報交流館ネットワーク、物部川21世紀の森と水の会、物部町体育会山岳部、森の回廊四国をつくる会 等
発起人会
08月23日(木)
18:30〜21:30
13名出席
+高知新聞
+RKC高知放送
 午後6時30分から、発起人会を高知県森林総合センター「情報交流館」にて開催した。7団体13名が参加した。
三嶺の森保護・再生プロジェクト(趣旨素案)
(仮称)三嶺の森をまもるみんなの会
   三嶺系保全NPOネットワーク
流域並びに県民の宝「三嶺の森」がニホンジカの食害にさらされ、いま、かつてない深刻な危機が進行しています!!
 森林生態系保護の視点と流域環境保全の視点、そして森の景観保全の視点から喫緊の対策が必要です。

【奥物部三嶺系の森の特徴・機能】
(1) 県下最大・随一の貴重な自然林・生態系(豊かな森林生態系と稀少な野生動植物)をもち、剣山国定公園(第一種特別保護地域等)、国有林植物群落保護林・三嶺自然休養林・四国山地緑の回廊等に指定されています。
(2) 物部川流域の大切な水源の森(樹齢250年のブナやモミの森)は、豊かな水をはぐくみ、物部川と海を潤し、流域の人々の生活に恵みをもたらしてきました(山嶺の山腹に拡がる人工林も水源の森として大切な役割を持つ)。
(3) 県下一の標高を誇り、三嶺を中心に稜線で連なる山容とさおりが原などの森の風景は傑出しており、登山や紅葉狩り・森林レクリエーションの森としても広く県民に親しまれています。

 いのち、生活、文化、環境の源である大切な三嶺の森は、いま、ニホンジカの食害によって深刻な被害を受け続けています。たくさんのモミや稜線部の笹が枯れ、森の下層植生だけでなく、稜線部のはげ山化と山地崩壊の危険性が高まり、緑のダム機能の低下も進行しています。濁水や渇水が起きやすく、流域の人々に多大な悪影響を及ぼしかねません。
 こうした喫緊の課題をどう解決すればよいか、私たちはこれ以上被害が拡がるのを見過ごすことはできません。被害を食い止め、森の再生を図り、後世に貴重な「三嶺の森」を残すことが今を生きる私たちの役割です。これまで、三嶺の保護に熱心に取り組んできた団体ばかりでなく、関心を寄せる団体・個人の力を結集し、みんなで知恵を出し合い、行動を起こすべき段階に至っております。
 そのような趣旨のもとに、本会(または、本ネットワーク)を立ち上げ、再生プロジェクトを早急に推進していこうとするものです。つきましては、多くの団体・個人の方々のご参加をいただければ幸いです。

 ニホンジカの食害を激減させ、大切な森を再生さすにはどうすればよいか。
 「再生プロジェクト(案)を提案し、自分たちができることを行動に移すとともに、できないことは行政に要求して協働によって、みんなの力で「森の力」を再生しよう。
 
 会の名称は「三嶺の森をまもるみんなの会」に決定した
協議事項
 三嶺の状況について(情報交換)
 これからの取り組みについて
目的・活動について
 現状を憂うものが集まり、民意を反映させ、現状を解決するにはどうすればよいか考え、方向を探り、運動案を練る場とする。
 現状の再認識→喫緊の課題であることの集約→協働歩調のための役割分担→解決に向けての具体策の検討→実行ある具体策の実践を遂行するための行政側議会側等への問題提議と県民への周知→豊かな郷土の蘇生(後世への引き継ぎ)
広報活動について
 ・企画展示等広報活動を行う
 ・バスツアー(会員中心の下見や一般も含めたツアーを開催する)
意見交換会
 連携して取り組むための民間主導の関係社会
具体策検討会
 関係省庁、県関係課、市、猟友会、国民、県民、住民を巻き込んだ意思統一と具体策の実施に向けた会
具体策の実践・・・早急なシカの生息密度の調整を図る
 やるべきことをやり、民意を大きくし、報道への投げ込み等を経て、さらに重要性を醸成し、県議会の真剣な議論の場へ持っていき、2年以内にシカの生息頭数を正常に戻す。調査結果を待ち、適正頭数を算出し、3年後に開始するような対策では間に合わない状況である)
収録
08月29日(水)
18:00〜21:00
放送
09月02日(日)
[広報]RKCラジオ環境スペシャル
2007「森・里・海」をむすぶ物語の収録に出演
8月23日の立ち上げ会を受け「三嶺の森をまもるみんなの会」のメンバー、常石(情報交流館ネットワーク)、山崎(森の回廊・四国を守る会)、坂本(三嶺を守る会)の3人が「増えるニホンジカ、その対策は?」と題して、喫緊の課題であるシカ問題を取り上げ、現況の被害実態と講じるべき対策について話した。
第2回会議
09月20日(木)
18:30〜21:30
27名出席
+高知新聞
議題
1. 前回議事録確認と補足
2. 今後の活動計画
(1)普及啓蒙活動
 ・パネル展 ・シンポジウム ・環境バスツアー
 ・主催イベント「ラス巻き」の実施
 稀少植物と生態系を守るという観点から、四国森林管理局から資材を購入。(社)高知県森と緑の会もネット代とバス代について支援を検討している。
(2)現地調査活動と対策
 被害実態と重点地区〜3点の視点から(希少種・森林崩壊・景観視点)とくに前2点
  希少種の実態
  過去の植生調査プロットの現状
  崩壊起点になりそうな裸地・刈りーの発生状況の把握
 シカ駆除の可能性検討〜流域の猟師へのアンケート(高知大学生)
(3)ボランティアの組織化とできること
 〜組織的働きかけ、シンポ・展示を通じての働きかけ、メディアを通じての働きかけ〜活動等今後の課題
3. 行政との協働
 ・・・行政の協力・制度事業の活用は不可欠 国・県・流域3市
(1)四国森林管理局との意見交換
 (計画課米田課長、中部森林管理署澤山署長、藤丸さんほか)
 調査等の管理局の取組、11月実施予定の官民一体となったラス巻きについて
4. 徳島(剣山系)との連携・協働
10月03日(水)
7名
高知中部森林管理署澤山署長、藤丸調整官と、情報交流館で作業内容や班分け等について協議した。(社)高知県森と緑の会、香美緑と水の会も同席し、ニホンジカ問題の意見交換等をした。
10月07日(日) [構成団体の主催事業]
情報交流館ネットワークと物部川21世紀の森と水の会の主催で、「森から海を 海から森を」間伐体験と環境バスツアーを実施。
午前中の物部川ヒカリ石国有林ふれあいの森での間伐作業の後、午後から林道からさおりが原までを往復しながら、三嶺で起こっているシカの食害の現状を観察し、さおりが原では周りの状況を過去の写真を見せながら説明した。参加者約56名。一般はもちろん、今回は海の漁師さんも間伐を体験しながら、大切な自然、森−川−海のつながりを考えながら活動した(緑の募金公募事業)。
第3回会議
10月11日(木)
28名
高知大学の石川教授グループほかも加わる
1. 前回議事録確認と補足
2. 議題
(1) 今後の啓蒙活動
 ・普及啓蒙活動のための写真展用パネル制作のパネル案を回覧→制作
 ・12月実施予定のシンポジウム
 ・10月14日物部川川祭りでは手作り写真展を実施した
 ・11月4日、JAとさ香美にて、三嶺の森の危機の写真展と報告(依光代表)を行った
(2) 三嶺の森をまもるみんなの会会則
 会則を提案し、議論のうえ、10月11日から施行ということで議決した。
 役員を決定(助成金への申請等で必要、申請のためには自己資金も必要、ネットワーク形式だが、役員を置かざるをえない)。
 代表 依光良三(物部川21世紀の森と水の会)
 副代表 坂本彰(三嶺を守る会)
 事務局長 常石勝(情報交流館ネットワーク)
 監事 横山信行((社)高知県森と緑の会)
     安丸清司(香美緑と水の会)  を選出した。
 →平成19年度物部川環境保全活動助成金を申請する。
(3) ラス巻き行事について
 11月10日(土)、さおりが原周辺〜カヤハゲまでの区間での実施に決定
 目的:三嶺周辺では天然林内のモミ、ツガ等の木立やササ等の下層植生において、ニホンジカの食害被害が拡大しており、このままでは、森林生態系の崩れが危惧されているため、森林ボランティア団体等の協力を得て、モミ、ツガ等の樹木へのシカ食害防止ネット等の設置を行い、被害の拡大を防止する。
(4) マップづくり
(5) 頭数管理について
 猟師へのアンケート
  →結果では流域猟師の参加が無いわけではない。
 頭数管理については生態情報等の調査が必要。ある地域で捕獲しても、他に移動拡散の恐れがあり、慎重にすべきとの意見有り。
10月14日(日) [展示]
第1回物部川川祭り(会場:物部川河川敷)にて「写真展」(テント2張り分)を設置して、啓発に努めた。
10月19日(金) 香美市市議会議場にて「こうち山の日関連「シカの対策活動」」への呼びかけ
高知中部森林管理署長、(社)高知県森と緑の会事務局長、情報交流館ネットワーク事務局長の3人で報道各社にシカの問題の深刻さと現況を報告し、取材について依頼。
第4回会議
11月01日(木)
 21名参加
議題
1. 11月10日実施ラス巻きの参加人数の確認と必要経費概算
 一般公募、各団体
2. 試験的防護柵設置について
3. シンポジウム(案)
(1) 日程 1月20日(日)に仮決定
(2) テーマ (仮題)「どう守る 危機に立つ三嶺の森」−深刻化するニホンジカ食害−
 先発地に見る被害と対策
 シカ食害による三嶺の森の変遷と現状
 どうする今後のシカ対策?三嶺の保護と再生の途
  ・・・人選は依光先生に任せる
4. 協議会への移行について
5. 頭数管理〜今後の課題
11月04日(日) [展示と報告]情報交流館ネットワーク主催
依光代表が講演。演題は、「危機に立つ物部川流域の森と川と川魚たち」。
あわせて、「三嶺の森の危機の写真展」コーナーを設けた。
 −こうち山の日推進事業(森林環境税活用)−
11月05日(月)
生放送
RKCラジオ「わろうのごきげんワイド」
三嶺の森をまもるみんなの会を代表し、常石事務局長(情報交流館ネットワーク)、藤田((社)高知県森と緑の会)の2人が出演し、写真を見ながら、現状を説明した。
11月10日(土)
86名が参加
[主催イベント]三嶺の森をシカの食害から守ろう 第1弾
 初のラス巻き行事を開催。シカの食害から樹木を守るラス巻きを実施、一般県民に呼びかけ、スタッフや行政等含め、総勢86名で実施。
第5回会議
11月29日(木)
18:30〜21:00
12名出席
1. 議題
(1) 前回定例会の議事内容について
 ・11月10日実施ラス巻き人数70人参加
  (高知中部森林管理署と(社)高知県森と緑の会から資材とバス代の支援があった)
 ・試験的食害防護柵設置についての提案
 ・1月20日開催予定シンポジウムについて
  テーマ(仮題)「どう守る危機に立つ三嶺の森」
  コーディネータ 依光良三代表、パネルディスカッションの人選について
(2)協議会の設置について
今回の議題
(1) ラス巻きイベントの結果と課題
(2) 試験的保護策の設置計画
(3) 被害マップについて
(4) 協議会設置要望書(案)
(5) シンポジウム計画
 1月19日(土)実施に決定13:30〜16:30
 第1部 三嶺山系のニホンジカ被害の現状報告
  コーディネーター依光代表
  @香美市長 A公文照さん B坂本彰さん C金城さん
 第2部 丹沢山系のシカ被害の実態と対策
 第3部 どう守る三嶺の森(対策) パネルディスカッション
 チラシ・ポスター作成(12月中?)
2. 協議事項
 来年1月シンポジウムの内容や発表者について話し合った
 テーマ「どう守る 危機に立つ三嶺の森A」
 会からの報告や、発表者の人選案について報告があった。実施は、1月を予定しているが、会場と講師の話を聞いて、代表含め事務局執行部で調整し、決定してからみなさんに案内をする。
部会
12月11日
18:30〜20:00
12名出席
高知大学理学部、農学部(森林)、高知中部森林管理署、自然公園指導員、香美市山岳部、依光代表らが集まり、三嶺系の極相モミ林、希少種、クマザサ他を保護するための区画策定及び、自然蘇生能力を調査するための再生試験地の確定と各地点における資材配分、人員配置、設置手法、実施日程等を協議した。
2008年
第6回会議
01月19日(土)
10:30〜11:30
・前回(12/11)の部会を受け、シカ防止柵の設置についての具体的な手法や日程調整、設置後の見回り管理や登山者への連絡体制と協力依頼について協議した。
・午後からのシンポジウムの最終調整。
01月19日(土)
13:20〜16:50
[主催イベント]緊急シンポジウム「どう守る 危機に立つ三嶺の森」
             −深刻化するシカの食害−
会場:保険福祉センター香北(香美市香北町)
現状の自体の解決に向けて緊急シンポジウムを開催した。
第7回会議
01月31日(木)
18:30〜21:30
15名出席
奥物部地区ニホンジカ食害対策協議会の設置について(案)の話し合い
@希少種保護を含む森林生態系・生物多様性の保全
A森・水・川の循環系の維持・再生を目指す流域の環境保全
B県下最大の自然林が拡がる美しい山・森からなる景観の保全
 この3つの視点から、解決のための官・学・民が一体となった組織づくりの必要性
連携・協働が望まれる機関(案)
 行政(県・国・香美市・香南市・南国市)
 大学(高知大学理学部・農学部、高知工科大学)
 研究機関・研究者
 NPOなど(流域の環境保全団体・森林組合・漁業協同組合・猟友会・登山者組織)
話し合いは活発に行われたが、いざ設置、までの決定には至らず、持ち越し。
第8回会議
02月28日(木)
18:30〜21:00
15名出席
3月16日の防護柵とラス巻き実施に向けての打合せ
 ・主催団体の確認
 ・目標参加人数の確保
 ・設置場所の選定・・・最終的には、事前練習日(3月9日)に選定
 ・必要資材と道具、交通手段(バス)
 ・広報
 3月16日に雪が残っていたら、4月6日に予備日を設定(16日に実施できた場合は、取り止めるのではなく第3弾として行うこととする)
03月09日(日) 3月16日の実施に向けて、リーダーとなる人を対象に防護柵の設置の練習を行う。
8:00情報交流館集合 練習設置場所:ヒカリ石
 メンバー(ボランティア)6名、高知大学3名、高知農業高校1名
 高知中部森林管理署9名  計19名
03月16日(日) [主催イベント]三嶺の森をシカの食害から守ろう 第2弾
 食害防護策設置 カンカケ谷とさおりが原に分かれて実施する
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