香南市立野市小学校「エコクラブ」の環境学習
実施日 2008年7月12日(土)
場所 さおりが原〜森の巨人「トチノキ」
参加者 エコクラブ20名(保護者+引率先生3名含む)、スタッフ3名+高知大学生5名

 香南市立野市小学校のエコクラブに、源流の森の現状を知ってもらおうと、さおりが原に行きました。
 この日は高知大学農学部森林コースの学生たちが同行。子ども達が3つの班に分かれて行動したので、それぞれの班のリーダーとなって一緒に食害の様子を観察しました。
 まず、さおりが原から森の巨人「トチノキ」まで歩きました。その近くにある、皮をはがれた痛々しい姿の樹木をみて、皮をはがれることによって、この樹木が枯れてしまうことなどを知ることができました。
 そして、さおりが原に戻ってお弁当を食べたあとに、昔のさおりが原の写真を見て、今のさおりが原と違って緑があふれている状況に驚いていました。今座っている周囲は笹の葉っぱもなく、それがシカの食害によるものだと分かりました。
 その後、午前中に見た皮をはがれた木、あの姿を思い出しながら、木々を守ろうとネットを巻きました。時間も少なかったので、たくさんは巻けなかったけど、自分達が巻くことによって、この木が守られることを思いながら、作業をしました。

▲食害のようすをじっと観察する子どもたち。

▲さおりが原で、昔の写真を見せながら、この変わり様を説明する依光代表。

▲ネットも巻きました。これでこの木は食べられないよね。

▲台風の被害で崩れた沢

 帰り道で、4年前の台風の時に土砂にうまった沢を見ました。依光代表から、シカの食害が進むと、地面を覆っていた笹がなくなり、土が流れやすくなるため、台風等強い雨が降ると、このように土砂崩れがおきかねない、だから増えたシカを減らして、森と動物と人間が共生できる状態になることが大切であるということを学びました。
 
2008年12月16日記

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